ホルスタインの牛肉の特徴とは?味や食感、肉質について解説

ホルスタイン種 国産牛

ホルスタイン牛肉とは、一般的に乳用として知られるホルスタイン種の牛から得られる肉のことです。
しかしながら、肉牛としても利用されており、ホルスタインのオス牛は国産牛としても販売されております。
そこで本記事では、ホルスタイン牛肉の特徴について、その味や食感、肉質を中心に詳しく解説します。

ホルスタイン牛肉の歴史と特徴

ホルスタインとはもともとオランダ原産の乳牛種であり、その歴史は数百年にわたります。
大量の乳を生産するために改良されたこの品種は、日本では特に牛乳生産の主力として広く飼育されてきました。
北海道で多くのホルスタインが飼養されており、全国の6割以上のホルスタインが北海道で飼養されています。

元々はホルスタインは牛乳をだすのがメインの牛ですが、実は肉用牛としても飼養されています。
スーパーなどでは一般的に国産牛として販売されており、赤身肉で食べやすいことから実は一定の人気を誇っています。

ホルスタインの牛肉の特徴について

ホルスタインの牛肉の味の特徴について解説していきます。

肉質の特徴

ホルスタイン牛肉は赤みが多いというのが特徴です。
乳用牛であるホルスタインは、肉用牛種に比べて運動量が多いため筋肉が発達し、その結果として比較的赤身が多い肉質となります。
また、脂肪の含有量が少なく、サシ(霜降り)が少ないのも特徴の一つです。
国産牛の赤身肉というのはほとんどの場合はホルスタインであると言えるでしょう。
赤身肉とはいえ、国産牛の場合は適度なサシが入っており、一定の柔らかさがあります。(外国産の場合は赤みが多すぎて、固くなる牛肉も少なくありません。)
和牛や交雑牛と比べると肉質は落ちるものの、赤身肉好みの場合は十分な味わいを楽しむことができるでしょう。

味の特徴

ホルスタイン牛肉は、その赤身の多さからしっかりとした肉の味を楽しむことができます
サシが少ないために、肉本来のうまみと風味が強調され、牛肉の濃厚さを感じられるのが特徴です。また、脂肪が少ないために、さっぱりとした後味があり、肉を多く食べたい方にもおすすめできます。

食感の特徴

ホルスタイン牛肉は、筋肉の繊維がしっかりしているために、噛み応えがあります。
一方で、肉用牛に比べて硬いというわけではなく、適切な調理方法を用いることで柔らかくジューシーな食感を引き出すことが可能です。
特に煮込み料理にすると、肉の旨みが引き立ちます。

ホルスタイン牛肉はA5はでる?

ホルスタインの牛肉に高級牛肉の代名詞であるA5が出るのか気になる方も多いかもしれません。
しかしながら、ホルスタインの牛肉でA5が出ることはまずありません。

元々A5が出るような品種ではないことや和牛用のような高品質な餌を与えられていないことが主な要因です。
詳しくは下記の記事でも解説していますので、参考にしてみてください。

ホルスタインの肉でA5で出る?解説します。
高級牛肉の代名詞ともいわれてる「A5」ランクですが、赤身肉ベースであるホルスタインでA5ランクは出るのか疑問に思われた方もいらっしゃいますよね。 そこで今回はホルスタインの肉でA5で出るのか?というテーマで解説していきます。 ホルスタイ...

ホルスタインの牛肉はまずい?

ホルスタインは乳用種だから、牛肉がまずいのでは?と考える方もいらっしゃいます。
しかしながら、「肉用仕向けのホルスタイン」であれば非常に美味しい牛肉を楽しむことができます。美味しくなるように飼養されており、適切な餌や環境が与えられているためです。
一方で、「廃用牛」から得られる牛肉は、そこまで美味しくはありません。
ステーキなどに使われることは少なく、ミンチの材料として使われる傾向にあり、ハンバーグなどによく利用されています。
ホルスタインの牛肉がまずいと感じる人は廃用牛の牛肉を食べているかもしれません。

ホルスタインの牛肉はまずい?解説していきます!
一般的には乳牛として知られるホルスタインですが、その肉はどのような味わいなのでしょうか? 気になる方も多いですよね。 そこで今回はホルスタインの牛肉はまずいのか、美味しいのかを詳しく解説していきます。 ホルスタインとは? ホルスタイ...

まとめ

ホルスタイン牛肉は、乳用牛というイメージが強いかもしれませんが、肉用としての価値も高く、その特徴的な肉質、味わい、食感は多くの料理で楽しむことができます。
低脂肪でありながら満足感のある食事を求める方や、健康を意識した食生活を送りたい方には特におすすめです。
ホルスタイン牛肉を上手に調理して、その魅力を存分に味わってみてください。

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