牛肉の産地の決め方について解説!実は外国生まれでも国産に?

国産牛の安全性は高い?【安心してOK】 国産牛

牛肉を購入する際、多くの消費者が「産地」に注目します。
特に「国産」という言葉は、品質や安全性を連想させるため、多くの方が好む傾向があります。
しかし、一般的なイメージとは異なり、実は牛肉の「産地」には特定の定義があり、その基準によっては、外国生まれの牛でも国産牛として認定されることがあるのです。
そこで今回は牛肉の産地の決め方について解説していきます。

 

牛肉の産地の決め方について

牛肉の産地を決める基準は、一番長く飼養された地域になります。その牛が産まれた地域ではありません。
具体的には、その牛が生涯のうちで最も多くの期間を過ごした地域が、その牛肉の産地とされるのです。
このため、ある牛が外国で生まれたとしても、生涯の大部分を日本で過ごした場合、その牛肉は「国産」として取り扱われます

例を挙げると、オーストラリアで生まれ、幼少期を過ごした後に日本に輸入され、日本で数年間飼養された牛の場合、その牛肉は日本での飼養期間が長いため「国産」として認定される可能性があります。

なぜこのような基準が存在するのか?

この産地の基準は、飼養環境や飼料、管理方法などが、その牛肉の品質や特性に大きく影響を与えるという考え方に基づいています。
外国で生まれたとしても、日本の飼養環境や飼料で大部分の期間を過ごした牛は、日本の国産牛としての品質を持っていると考えられるため、このような基準が設定されています。

牛肉の産地や背景を確認する方法

牛肉を購入する際、実際の産地やその背景を知るためには「個体識別番号」を確認することが重要です。
個体識別番号によって、その牛肉がどの牛から来たのか、生まれた場所や飼養された地域、そしてその期間などの詳細な情報を知ることができます。

多くのスーパーや肉屋では、販売されている牛肉についての個体識別番号を示しており、それを基に「牛の個体識別情報検索サービス – 家畜改良センター」でその牛の情報を検索することができます。

まとめ

「国産」という言葉に安心感を感じるかもしれませんが、その背後には実は複雑な基準や定義が存在します。
消費者としては、単に「国産」というラベルだけでなく、具体的な産地や飼養背景などの詳細な情報を知るために、個体識別番号の確認を欠かさないようにしましょう。
これにより、より質の良い、自分の求める牛肉を選ぶことができるでしょう。

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