A5の肉がまずい!と感じる理由とおすすめしたい牛肉3選

牛肉コラム

「せっかく最高級のA5ランクの牛肉を食べたのに美味しくない!」、「このまえ食べたa5の肉より美味しくない!」と感じた方もいらっしゃいますよね。
今回の記事ではa5の牛肉がまずいと感じる理由と、おすすめの牛肉3選をご紹介していきます。

A5の牛肉をまずいと感じるのは自然なこと

A5の牛肉をまずいと感じるのは別におかしいことではありません。
A5というのは脂の質のランクのことをいうのであって、味の良さのランクではないためです。
脂身が多ければA5となりますし、少なければA3になります。
(A1やA2のような脂身が少ない牛肉は和牛ではほとんどありません。)
本当に質の良い牛肉というのはA3でも美味しいですし、逆に質の悪い牛肉はA5でも全然美味しくないです。

A5の牛肉をまずいと感じる理由

A5の牛肉をまずいと感じる理由は主に下記の3つです。

  • 生産者の質が悪い
  • 調理方法が悪い
  • そもそも脂身がきつい

生産者の質が悪い

生産者の質が悪いとA5でもまずくなります。
生産者の中には、味のことを考えず、A5にするために無理した飼い方をしているケースがあります。(もっとも生産者が悪いわけではなく、味の評価が価格に反映されない制度自体に問題があるとも思いますが)
そのため、赤身の部分まで旨みがいきわたらず、美味しくない牛肉ができるということになります。

調理方法が悪い

調理方法が悪いとA5の牛肉でも美味しくなくなります。
特に注意してほしい点は焼すぎ、煮すぎです。
A5は沸点が低いのでさっと炒めたり、煮ることで、肉の柔らかみを活かしたまま食べることができます。
焼き過ぎたり、煮すぎたりすると牛肉が固くなり美味しくなくなります。

また牛肉自体表面さえ焼けば、中は無菌なので、食べられるようになっています。
おいしさを損なわないためにも焼き過ぎない、煮すぎないを意識してみてください。

そもそも脂身がきつい

そもそも脂身がきついという方も少なくありません。
特に30代を超えてくると脂身がきつい牛肉を食べるのがきついという声は多く聞こえてきます。
実際私も33歳ですが、A5となると何枚も食べれません。
3~4枚程度でもう食べれない・・・となります。
こういったタイプの人はあまりA5を美味しいと感じることは少ないかもしれません。

A5の牛肉がまずいと感じる方におすすめの牛肉3選

上記の理由でA5の牛肉がまずいと感じる方におすすめしたいは下記の牛肉です。

  • 生産者が固定されているA5の牛肉
  • A3の黒毛和種
  • 交雑種

解説していきます。

生産者が固定されているA5の牛肉

基本的にA5の牛肉は好きだけど、不味く感じることがあるという方は固定された生産者の牛肉を購入することをおすすめします。
A5の牛肉でも生産者が異なれば、味は全然変わってきます。
美味しいとされているブランド牛でも生産者は異なるので、極端な話松阪牛でも美味しい松阪牛と美味しくない松阪牛があるのです。
生産者が固定されていれば、生産者による味の違いを抑えることができます。

例えば、尾崎牛は宮崎県の尾崎さんという方が生産しており、味のブレが少ないです。
他にも交雑牛であれば、佐藤さんちの神居牛という牛肉も生産者が固定されています。
このように生産者が固定されている牛肉は同じ飼養方法のため、味のブレは少ないです。
毎回安定した味の牛肉を楽しみたいという方は固定された生産者の牛肉を購入することをおすすめします。

A3の黒毛和種

A5は脂身がきついので、A3の方が好きだという方は実は少なくありません。
現場ではA5の方が値段が高いですが、A3の需要も高く、価格差は年々小さくなっています。
上述の通り、A5というのは味のランクではなく、脂身、霜降りの多さです。
A3の牛肉でも美味しい牛肉は数多くあります。
脂身がきついと感じる方は、ランクにこだわらず、牛肉を選んでみることをおすすめします。

交雑種

和牛自体の脂身がきついという場合、いっそ交雑種にしてみることをおすすめします。
交雑種とは「ホルスタイン種×和牛」の品種の牛です。
「ハーフ和牛」「黒牛」などと呼ばれることもあります。
交雑種のランクのランクの高い牛は脂身が適度に入っており、和牛に近い味わいになります。
和牛ほど脂身が強くないので、食べやすいのも特徴的。
脂身がきついと感じる方は、和牛にこだわらず、交雑種も検討してみてはいかがでしょうか。

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