牛肉コラム

酪農家が減少している理由を解説します

牛肉太郎

今回は牛肉とは少し離れて酪農家が減少している理由について解説していきます。

  • 酪農家減少しているってニュースで聞くけど何で減っているの?
  • 酪農家が減っている具体的な理由について知りたい

こういった疑問についてお答えしていきます。

 

酪農家が減少している理由は「担い手不足」

酪農家が減少している最も大きな理由は「担い手不足」です。

以前は子供が親の後を継ぎ酪農家をやるというのが当たり前でした。

近年は

  • 核家族化していること
  • 安定しているサラリーマン志望が増えたこと
  • 休みが欲しいという人が増えたこと
  • 親もあまり子供に酪農家を継いで欲しいと思わなくなってきたこと

が原因で担い手が不足しているということになりますね。

実際に酪農家をやっている方に話を聞いてみました。

 

酪農家を継がせるのが難しい。今後はイメージの向上がカギとなる。

 

今頑張っている酪農家達の中には、息子や娘が後を継がないなどといった、後継者問題により、泣く泣く代々受け継いできた酪農家業を終わらせなければいけない状況になってしまっているからです。

一方、自分の息子や娘以外で、何かのご縁などにより、後を継ぐという後継者が出てくれば、酪農家業を終わらせる必要はなく、後継してもらうこともできますが、これもなかなか難しいのが現状です。

酪農家という仕事は、キツい・・・つまり大変しんどそうだというイメージが強く、どうしてもこのイメージにより、酪農家になりたいと考えている人は、現在人気の職種と比べると、どうしても多いとはいえないからです。

 

高齢化が進み、跡継ぎがいない

酪農家が減少する理由としては一つは酪農家など農業に携わる人が高齢となり跡継ぎがいない点です。

また近年では貿易などが自由化されており、牛乳やバターなどでは利益を得ることが出来ないため、どうしても若い人たちの間では酪農家、農業はしんどいだけで儲からないというイメージがつきなり手がいません。

実際彼らが言っていることは正しく、バターを作る際のコストもかかる上、一時期、乳牛を他の牛と混ぜ合わせて交雑牛を作り上げるということに乳牛を使用したため、乳牛がいなくなり、乳を利用してバターや牛乳を作れないということもありました。

酪農家の収入は主に牛の乳です。その牛がいないとなると商売になりませんし、雌の牛がものすごく需要があり、雌の牛が妊娠をすることが出来お乳を出すことが出来るのでその牛がいなくなると商売できなくなります。

対策法としては利益を確保する方法で他の国からバターなどの他加工品を一切入れないという政策を取らないと利益が出ないです。

後、政治的な問題があり、一時期バイオエタノールを国が推参した際、牛のえさであるとうもろこしの価格が高騰しました。

この時に政府が介入してとうもろこしの代金を抑えることが出来れていれば酪農家は潰れなかったと見ています。

酪農家は物価の上昇にとても対応できず、牛乳の値段を上げますと購入してもらえませんし、実質とうもろこしのエサの方が牛乳よりも価値が合った時期もあり、牛乳の価値がかなり低いため利益が出ないのです。

バイオエタノールは現在、酪農家を泣かせただけの技術として現在はあまり注目されていませんが当時を考えるとあの時、政府が介入して要れば酪農家は潰れなかったでしょう。

国がサポートをしてくれない限り、酪農家は減少していく可能性が高いでしょう。

実際にどのくらい減っているのか?

酪農家は実際に近年右肩下がりで減少を続けています。

下記の資料を見ると一目瞭然ですね。

近年のみの統計で見てみましょう。

もう少しで15,000戸を割りそうですね。

近年はメガファーム化しており、1戸あたりの頭数が増えているから問題ないという意見もあります。

このように右肩上がりに1戸あたりの頭数は増えていますね。

今後もこの傾向は続きそうなので、メガファームでいかに効率化していくかが、問題となります。

酪農家を増やすための対策3選

酪農家を今後増やすためには

  • 酪農家のイメージの回復
  • 企業との連携
  • 補助金制度の強化

など国や企業との連携が必要不可欠となってきそうです。

具体的に酪農家の話を聞いてみました。

酪農家の魅力を伝えることで、減少の防止に

酪農家を確かに厳しいと感じている方もいらっしゃいますが、中には酪農家という仕事が大変魅力的だと感じている人もいます。

そのような、酪農家という職種に興味を持っている人達が増えるということは、このような酪農家の減少を食い止めるひとつのキーポイントとなります。

つまり酪農家に少しでも興味を持ってもらう人を増やし、酪農家という職種の魅力を様々な人に伝えるということも大切な対策だと考えることができます。

そして、酪農家になりたいという人が、酪農家を目指すことができる環境づくりを整えることも、酪農家減少を食い止めるうえでは必要になります。

一昔前よりは、現在はかなり酪農家になりたいと希望している人のために研修制度を採用しているところも少しずつ増え始めましたが、現実はまだまだ満たされていないため、この取り組みは今後さらに広げていくことが重要になるでしょう。

また、このような担い手不足への原因だけではなく、現役の酪農家達が、このような厳しい状況の中、より働きやすくなるように、環境改善も対策として必要だと思います。

酪農ヘルパーの人数の増員や、酪農業をより担いやすくするための、補助金制度の強化などといった部分も視野にいれて対策をたてることで、より酪農業の減少を食い止める事へつなげることができると考えられます。

 

牛乳の加工品を企業と連携し、作っていく。

酪農家は生乳だけでは利益が出ず、加工しないと利益が出ません。

新しく酪農家を始めても企業の作るチーズやバターに勝てません。

そのため、酪農家は企業がバターなどを生産する際に使用する牛乳を卸す業者としての役割を担うことになってしまうのですが、下請けというに不満を持ち離農する酪農家もいます。

企業側からチーズ自体の生産を請け負うことが出来るようにしてもらい、生産から販売を全部引き受けて一部販売した商品の代金を企業に渡すというような仕組みにしないと解決しないように思えます。

結局は酪農家が減る理由は、商売として牛乳を何処におろしても利益が上がらず、加工した商品を販売しようにも企業のブランドに勝てないということです。

問題を解決するには企業の製品を酪農家の牧場で生産して加工して販売するしかないでしょう。

一部をライセンスとして支払えば事足りると思いますが、実情では酪農家は牛乳を企業に卸すだけの存在であるといえます。

 

まとめ

今回は酪農家の減少している理由について見てきました。

ポイントは

  • 酪農家の減少理由は担い手不足
  • 稼げない、つらいなどの悪いイメージが身につき、跡継ぎが不足
  • 今後酪農家を増やすには酪農のイメージ回復、企業や国との連携が必要になってくる

という点です。

今後貿易関係で益々厳しくなりそうな酪農ですが、国と企業が一体となって離農問題に取り組んでいってほしいですね。

 

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