牛肉コラム

ホルスタインのオスの運命は?生後どうなる?

牛肉太郎

ホルスタインのメス牛は牛乳を搾るために飼養されるというのはご存知の方も多いですよね。
しかしながら、ホルスタインのオス牛は産まれた後どうなるか知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はホルスタインオス牛の運命について解説していきます。

ホルスタインオス牛は生後3か月程度で去勢

ホルスタインのオス牛は生後3か月程度で去勢されます。
去勢というのはあまり聞きなれない方も多いかと思いますが、生殖器を切り落とすということです。
ホルスタインのオス牛を去勢する理由は主に下記の2つです。

  • 去勢しなければ、肉が固くて食べられない・美味しくない
  • 他のメス牛に種付させないため

実際に見ると、痛々しくて可哀そうになります。
しかしながら、去勢していないオス牛は非常に凶暴になり、危ないので仕方がありません。

肉用として飼養後、生後16か月~18か月程度で出荷・屠畜

ホルスタインのオス牛は去勢後、しっかりとした大きさになるまで素牛農家や肥育農家で飼養されます。
約800kg~900kg程度まで飼養され、生後16か月~18か月程度で出荷されることとなります。
ホルスタインのオス牛は当然のことながら、全部食用の牛肉向けとして飼養されます。

国産牛として、消費者の元へ

ホルスタインのオス牛は国産牛として消費者の元へ届けられます。
よくレストランなどで国産牛ステーキと表記されている牛肉がありますが、これらは基本的にはホルスタインのオス牛が利用されています。
(交雑牛が利用されることもあります。)
近年ではホルスタインのメス牛の方が重要視されているため、オス牛の数は年々減少傾向にあります。
平成20年3月には全国で約41万頭いたのに対して、令和4年8月には約23万頭と半数近くまで減少しています。
このようにホルスタインオス牛は可哀そうな運命をたどっています。
今後も減少傾向は続くと考えられており、ホルスタインオス牛を見かけることも少なくなってくるでしょう。

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