和牛のA5,A4はよく聞くけど、交雑牛のランクはあまり聞いたことがない・・という方は多いのではないでしょうか
牛肉好きの方にとって
- 和牛のA5,A4ランクは良く聞くけど交雑牛はないの?
- 交雑牛のランク付けってどうなっているの?
という疑問を持たれる方もいらっしゃいますよね。
今回は交雑牛のランクについて詳しく説明していきます。
交雑牛のランクにもA5ランクはあるが、数はかなり少ない
交雑牛のランクにもA5ランクはあります。
ただし和牛と比較すると絶対量が少なすぎるため、ほとんど取り扱いしている店舗がないというのが実情です。
和牛は100頭いると大体20~30頭程度がA5ランクになります。
しかしながら、交雑牛の場合は300頭で1頭A5ランクになるかならないかというレベルでしかいません。
そのため、流通させるには絶対量が少なすぎるため、ほとんどお目にかかることがないということです。
交雑牛のA5ランクは和牛のA2~A3と同じくらいの価格がします。(もちろん相場にもよりますが)
交雑牛も和牛と同じようにランクが高いほど肉質が良い傾向にあります。
交雑牛のランクについて詳細に見ていきましょう。
交雑牛のメインはB2~B4ランクの肉質
交雑牛のメインはB2~B4ランクです。
ざっくり説明すると
B2・・赤みが多く、油が少なめ。一般的なスーパーで流通しているのはこのランク
B3・・赤みと油のバランスが取れているが、ばらつきがある。スーパーやレストランなどで流通している
B4(A4)・・油がほどよく入っている高級感のある牛肉。スーパーで取り扱いする確率は低く、レストランなどで販売されている
といった感じです。
流通量としてはB2,B3が最も多いです。
交雑牛が100頭いたとすると
- B2・・40頭~50頭
- B3・・30頭~40頭
- B4(A4)・・10頭~20頭
- B5(A5)・・1頭いるかいないか
が大体の振り分けになります。
ランクが低いと美味しくないと思われがちですが、ランクは味ではなく、油の質です。
牛肉の中に油がたくさん入っているものほど、ランクが高いというだけなので、中にはA5ランクの和牛よりもB2ランクの交雑牛の方が美味しいという方もいます。
同じランクでも美味しい交雑牛と美味しくない交雑牛がある
同じランクの牛肉でも美味しい交雑牛と美味しくない交雑牛があると感じたことはないでしょうか?
これは
・生産者が違うため
・経産牛と未経産牛で味が異なるため
というのが主な原因です。
具体的に見ていきましょう。
生産者が異なるため、味も異なる
同じランクの交雑牛でも生産者が異なるため、味が異なります。
- 生産者が与えている飼料
- 飼養している期間
- 血統
によって牛の味は大きく左右されるためです。
同じ生産者から生産されている牛肉は味はそこまで大きくぶれることはないです。
しかし、全く異なる生産者から導入しているスーパーやレストランなどは牛肉によって味が異なることが多いはずです。
牛肉を本当の意味で楽しむためにはランクではなく生産者やブランドを見るのが良いでしょう。
経産牛と未経産牛では味が異なるため
経産牛と未経産牛では味が異なります。
一度子供を産んだことがある牛は肉質が落ちやすいためです。
- 経産牛とは1回以上子牛を産んだことがある牛
- 未経産牛とは1回も子牛を産んだことがない牛
のことをいいます。
一般的に未経産牛の方が美味しいとされており、実際に市場での取引価格も未経産牛と経産牛とでは大きく差があります。
同じランクでも味が異なるのは経産牛と未経産牛がいるためですね。
まとめ
今回は交雑牛のランクについて詳しく紹介してきました。
ポイントをまとめると
- 交雑牛にもA5ランクはいるが頭数は圧倒的に少ない
- 交雑牛の流通はB2,B3ランクがほとんど
- 同じランクでも味が異なることがある
ということです。
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