飛騨牛と松阪牛の違いとは?味・価格・育て方を徹底比較

日本を代表する高級和牛「飛騨牛」と「松阪牛」。どちらも知名度の高いブランド牛ですが、「味の違いは?」「価格や育て方はどう違う?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、飛騨牛と松阪牛の定義・味・価格・飼育方法の違いをわかりやすく解説します。さらに、楽天市場でのおすすめ商品や、実際に松阪牛を食べた体験談も紹介し、どちらを選べば良いのかが分かるようにまとめました。
この記事で分かること
✅ 飛騨牛と松阪牛の定義・認定基準の違い
✅ 脂の質や味わい、食感の違い
✅ 価格帯やコスパの比較
✅ 飼育方法やブランド戦略の違い
✅ 松阪牛を実際に食べた体験談と、おすすめの選び方

この記事の監修者:うしまる
北海道の元農協職員。15年以上、肉用牛農家の経営支援
ファイナンス設計・新規事業立ち上げを経験。
現在は「牛肉会」の編集長として、科学的かつ実務に基づいた牛肉情報を発信中。
結論:松阪牛は「濃厚で贅沢」、飛騨牛は「香りと柔らかさ」
結論から言うと、松阪牛は全国的ブランド力と濃厚で芳醇な味が特徴で、ギフトや特別な日に選ばれやすい存在。
一方、飛騨牛はきめ細やかな霜降りと上品な香り、やわらかさが魅力で、ステーキやしゃぶしゃぶに適しています。
用途や好み、価格帯に応じて選び分けるのがベストです。
定義の違い
松阪牛(松阪市公式サイト)
-
黒毛和種の未経産雌牛のみ
-
三重県内22市町で肥育
-
松阪牛個体識別管理システムで管理
-
出荷時30か月以上の長期肥育が主流
飛騨牛(飛騨牛銘柄推進協議会)
-
岐阜県内で14か月以上肥育された黒毛和種
-
日本食肉格付協会の格付けでA3以上が「飛騨牛」
-
オス・メス問わず流通(未経産雌牛に限定なし)
関連記事:牛肉のメスとオスの違いとは?メス牛が美味しいとされる理由を解説
味の違い
項目 | 松阪牛 | 飛騨牛 |
---|---|---|
脂の質 | 芳醇でとろける、甘みが濃い | きめ細かい霜降り、脂は上品 |
肉質 | 引き締まっていて深い旨味 | 柔らかくジューシー |
香り | 脂の香りが強く、濃厚 | ほのかに甘い香りが広がる |
向く料理 | すき焼き、ステーキ、しゃぶしゃぶ | ステーキ、しゃぶしゃぶ、焼肉 |
実際に食べてみた感想【体験談】
松阪牛を食べた感想
「せっかくの記念日だから、ちょっと贅沢しよう」と思い、楽天市場でA5等級の松阪牛すき焼き用(肩ロース・モモ)を注文しました。
届いた商品は丁寧に梱包されており、化粧箱入りだったのでそのままギフトにも使えるなと感じました。
冷蔵庫でじっくり解凍した後、すき焼き鍋で軽く火を通して一口。
…驚きました。とにかく柔らかい。それでいて、脂がしつこくないんです。口の中でじんわりと広がる甘みと香りが最高でした。
ただし、別の日に別の部位を購入したときには、やや脂身が多く、筋の部分が噛み切りづらいと感じた箇所も正直ありました。
レビューで「脂味とスジが多かった」とあったのはこのことか、と納得。
とはいえ、全体的には価格に見合った満足感があり、特別な日にはまたリピートしたいと思える味でした。
飛騨牛を食べた感想
飛騨牛も気になり、A5ランクのサーロインステーキ(200g×2枚)を楽天で購入。
焼き上げた瞬間に立ち上る甘い香りが印象的で、ナイフを入れたときの柔らかさにも驚きました。
実際に口に入れると、脂の軽さと繊細な霜降りのバランスが絶妙で、「しっかり食べても重くならない」というレビューの声にも納得。
松阪牛のような濃厚さや脂の強いコクは控えめですが、その分、赤身の旨味と口当たりの良さが際立ち、ステーキとしてシンプルに味わうには最適でした。
個人的には、こってりとした贅沢さを味わいたいときは松阪牛、軽やかに楽しみたいときは飛騨牛という選び方が合っていると感じました。
価格とコスパの違い
商品例 | 松阪牛 | 飛騨牛 |
---|---|---|
すき焼き用(500g) | 約9,000〜12,000円 | 約7,000〜10,000円 |
サーロインステーキ(200g×2) | 約12,000円〜 | 約9,000円〜 |
ギフトセット | 豊富で高級ライン多め | 比較的手頃なギフトが多い |
松阪牛は全国的な知名度と厳格な基準により、ギフトや贈答での利用が多く価格も高め。
飛騨牛は柔らかい肉質と上品な香りで、比較的手の届きやすい高級和牛として選ばれています。
飼育とブランド戦略の違い
-
松阪牛:未経産雌牛のみ、30か月以上の長期肥育、厳格な管理
-
飛騨牛:14か月以上の岐阜県内肥育、性別制限なし、A3以上で認定
松阪牛はブランド価値を全国区で高める戦略、飛騨牛は品質と価格のバランスを重視した戦略が際立っています。
まとめ
-
松阪牛は「濃厚で芳醇な脂」「未経産雌牛限定」「長期肥育」で高級志向
-
飛騨牛は「きめ細かい霜降り」「上品な香り」「手の届きやすい価格」で人気
-
贈答や特別な記念日には松阪牛、ステーキや家庭向けには飛騨牛という選び分けがおすすめ
-
楽天市場やふるさと納税でどちらも購入可能。レビューを確認して信頼できる販売元から選ぶのが安心