国産牛

国産牛肉には肥育ホルモン剤は使われている?解説します

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牛肉太郎

近年、消費者の間で食の安全に対する関心が高まっています。
特に話題にのぼることが多いのは肥育ホルモン剤の投与です。
健康意識が高い人を中心に、「国産牛に肥育ホルモン剤が投与されているのか」と疑問に思う方も少なくありません。
そこで今回は国産牛肉には肥育ホルモン剤が投与されているのか?というテーマで解説していきます。

肥育ホルモン剤とは?

肥育ホルモン剤は、動物の成長を促進させるために使用される薬剤です。
主に、牛や豚、鶏などの家畜の飼育において、より短期間で大きな体重を得るためや、肉の質を改良する目的で使用されることがあります。
海外では主にアメリカ、カナダ、オーストラリアなどで使用されており、世界的に見ればよく使用されている薬といえるでしょう。

しかしながら、この肥育ホルモン剤は健康上に問題があるとの見方もでています。
JECFA(国連食糧農業機関/世界保健機関合同食品添加物専門家会議)は過去に肥育ホルモン剤の安全性評価を実施しており、適正使用のもとでの健康リスクは認められなかったとしています。
一方で、EUをベースにする獣医政策科学委員会(SCVPH)では肥育ホルモン剤について健康上の問題があるという発表をしました
こういった発表をうけて、肥育ホルモン剤を投与した牛肉は危険ではないか?という論調が出てきているわけです。

世界の取り組みと日本の状況

多くの国々で、肥育ホルモン剤の使用は厳しく制限されています。
例えば、欧州連合(EU)では、家畜へのホルモン剤の使用は禁止されており、これに違反すると厳しい罰則が科されます。
一方、アメリカやカナダなどでは、特定のホルモン剤の使用が許可されていますが、その使用量や種類には厳しい制限があります。

日本においても、家畜の肥育目的でのホルモン剤の使用は病気治療などの特例を除き、1976年に禁止されています。
私も現場を見てきていますが、肥育ホルモン剤を投与された事例は知りません。

国産牛肉の安全性

前述の通り、日本では家畜の肥育目的でのホルモン剤の使用は禁止されています。
そのため、消費者は安心して国産牛肉を摂取することができます。
また、日本の農林水産省や関連団体は、定期的に監視検査を行い、違反が発覚した場合は、罰則を科するなどの厳しい措置を講じています。

輸入肉に関する注意点

日本では国産牛への肥育ホルモン剤の投与は禁止されている一方で、肥育ホルモン剤が投与された輸入牛肉は禁止されていません。
しかしながら、肥育ホルモン剤の残留検査が実施されており、輸入される肉が国際基準や日本の基準を満たしているか確認するため、厳しい検査が行われています。
ですので、肥育ホルモン剤を投与された輸入牛肉が危険!ということはありません。

消費者の役割

食の安全は、生産者や行政だけでなく、消費者自身の意識にもかかっています。
購入する際には、商品のラベルや情報をよく確認し、安全で信頼性の高いものを選ぶよう心掛けることが大切です。
特に、国産牛は肥育ホルモン剤が投与されていないため、安心して食することができるといえるでしょう。
輸入牛肉に関しても、オーガニックや無添加の表示がある肉は、ホルモン剤などの不要な添加物が使用されていない可能性が高いため、選択肢として考えるのも一つの方法です。

まとめ

今回は国産牛牛肉に肥育ホルモン剤が投与されているのか?というテーマで解説してきました。
結論、国産牛肉に関しては、肥育目的でのホルモン剤の使用は1976年以降禁止されており、非常に高い安全性が確保されています
そのため、安心して食していただいても問題ありません。
輸入牛肉に関しても厳しい検査が行われているので、極端に危険性が高いということはありません。
しかしながら、肥育ホルモン剤が気になるのであれば、オーガニック牛肉や無添加牛肉を選ぶのも選択肢としてありでしょう。

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