1頭の牛が産む頭数ってどのくらい?
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牛って1頭の牛が産む頭数ってどのくらいだろう?
牛に関してこのような疑問を持たれることもありますよね?
今回は牛の出産にまつわる話を紹介していきます。
牛は1頭当たり2.3産が平均(ホルスタイン種)
牛が1頭当たり出産する頭数は平均2.3産です。(ホルスタイン種の場合)
ほとんどの牛が2産してすぐに廃用牛として淘汰されたり、死んでしまったりします。
実は昔は1頭あたりの産む頭数というのはもっと多くて、1頭あたり3産以上するのが普通でした。
なぜこんなに産む頭数が少なくなったかというと、「乳量を多くするように品種改良が進み、牛が長持ちしなくなったため」です。
今の酪農家は依然と比較すると経済状況が苦しいです。
牛は産めば産むほど、乳量が下がってきますので、お金になりにくくなります。
経済的に余裕がない酪農家が乳量が多く出る1~3産くらいで絞りきって、すぐに廃用にするという現象が多くなってきました。
乳量が多くなった代わりに牛が長持ちしなくなったため、現在では平均産児数は1頭あたり2.3産となってしまったというのが現状です。
ほとんどの母牛が3-5歳程度で淘汰されてしまいますので、ちょっと可哀想な気もしますね。
6歳以上であれば、牛の世界ではかなり年取っているといったところですね。
ちなみに牛の世界では4歳以上であれば普通におばあちゃんになります。
10歳以上であればひいひいひいばあちゃんになるケースもあります。
年齢の感覚は人間とはちょっと異なりますね。
和牛は1頭あたり平均6~7産する
黒毛和種(俗に言う和牛)と呼ばれる牛は1頭平均で6~7産くらいします。
乳牛と異なり乳を搾る必要がないため、牛が傷みにくいというのが産児数が多い要因です。
かなり長持ちしますので、1頭の牛で10産以上するケースも珍しくありません。
しかしながら、人間と同じで高齢化すると生まれてくる子供も弱くなったりします。
そのため、大体8歳以上している牛であれば、一度牛を入れ替えた方が良いといわれています。
授精方法はほとんどが人工授精
人間の場合、不妊治療の一環として行っている人工授精ですが、実は牛の場合はほとんどが人工授精です。
いい方が悪いかもしれませんが、優秀なオスの種が不特定多数の雌につけれられているという状況です。
人間でいうと木村拓哉さんと福山雅治さんとイチローと大谷翔平がお父さんの子供がいっぱいいるという感じです。
実際牛の取引(特に和牛)はお父さんの種で価格が決まるといっても過言ではありません。
その他不特定多数のオス牛は自分の遺伝子を後世に残すことなく、他界してしまいます。
不便ですね。人間に生まれてよかったです。
まとめ
今回は牛の出生にまつわる話をしてきました。
ポイントは
- ホルスタイン種のメス牛は平均で2.3産程度
- 黒毛和種のメス牛は6~7産程度
ということです。