2024.12.18

モモステーキが硬い原因と美味しく仕上げる方法

牛肉太郎

モモステーキは、そのヘルシーさやしっかりとした肉の味わいから多くの人に愛されています。
しかし、「モモステーキは硬い」という声をよく耳にします。
そこで今回は、モモステーキが硬くなってしまう原因と、その解決方法、さらには美味しく調理するためのコツをご紹介します。

モモステーキが硬くなる原因

モモ肉は牛の中でも運動量が多い部分にあたります。
運動量が多い部位は筋肉が発達するため、脂肪が少なく、噛みごたえが強いのが特徴です。
この特徴がモモステーキを硬く感じさせる主な原因となります。
他にも下記の原因でモモステーキはかたくなる傾向にあります。

1. 繊維質が多い

モモ肉には筋繊維が多く含まれています。筋繊維は熱を加えると縮む性質があるため、調理方法によっては硬くなることがあります。

2. 脂肪分が少ない

モモ肉は脂肪が少なく、高タンパクな部位です。そのため、脂肪分が少ない分だけパサつきやすく、硬さを感じやすくなります。

3. 調理の温度と時間

過度な加熱や高温での調理は、肉の水分を奪い、硬さを引き起こす原因となります。

モモステーキを柔らかく仕上げるコツ

硬いと感じるモモステーキも、調理法次第で柔らかくジューシーに仕上げることが可能です。以下では、具体的なポイントを詳しく解説します。

1. 下ごしらえを丁寧に行う

モモ肉の硬さを軽減するためには、調理前の下ごしらえが重要です。

筋切りをする
モモ肉の筋に切れ目を入れることで、加熱時の収縮を防ぎ、柔らかい仕上がりになります。
マリネする
酸性の調味料（ヨーグルト、レモン汁、酢など）に漬け込むと、繊維がほぐれやすくなります。
肉たたきで叩く
肉を叩いて繊維を壊すことで、柔らかさを引き出す効果があります。

2. 火加減に注意する

モモステーキを硬くしないためには、火加減と調理時間が重要です。

低温調理を取り入れる
低温でじっくり火を通すことで、肉汁を逃がさずジューシーな仕上がりになります。
休ませる時間を設ける
焼いた後にアルミホイルで包んで休ませると、肉汁が均一に行き渡り、柔らかい食感が生まれます。

3. 適切な調味料を選ぶ

調味料には肉を柔らかくする成分を持つものがあります。

フルーツを活用する
パイナップルやキウイには酵素が含まれており、肉を柔らかくする効果があります。
醤油や酒を使用する
醤油や酒には旨味を引き立てるだけでなく、肉をしっとり仕上げる働きがあります。

モモステーキを美味しく食べるためのレシピ

牛肉のモモステーキは、赤身が多くヘルシーでありながら、適切な調理法で驚くほど柔らかく仕上げることができます。

以下に、大手料理サイトから厳選した3つのレシピをご紹介します

1. 低温調理でしっとり柔らかステーキ

ポイント: 塩と胡椒で下味をつけ、真空パックにニンニクやローズマリーを加えて低温調理（58℃で2時間）。仕上げにフライパンで表面を焼き、バターと醤油で香り付け。

参考: cookpad.com

2. シンプル牛モモステーキ

ポイント: 塩・胡椒を振り、オリーブオイルで両面を焼く。焼いた後はアルミホイルで5分休ませてジューシーさをキープ。付け合わせにベビーリーフやラディッシュを添えて完成。
参考: delishkitchen.tv

3. 塩麹で柔らかステーキ

ポイント: 牛肉に塩麹を塗り30分置いて柔らかく。中火で焼いた後、バター・砂糖・醤油で作る簡単ソースを絡めて仕上げ。
参考: cookpad.com

かたさが気になる場合は黒毛和牛や交雑牛のモモステーキもおすすめ

モモステーキのかたさが気になる場合、肉の選び方にも注目してみましょう。特に、黒毛和牛や交雑牛のモモステーキは、柔らかく食べやすい特徴があります。

外国産牛肉や乳用種の牛肉は硬さが出やすい

輸入牛肉や乳用種（ホルスタインなど）の牛肉は、赤身が強い部位が多いため、モモステーキにすると硬さを感じやすくなる傾向があります。
これらの牛肉は筋繊維がしっかりしているため、じっくり煮込む料理には向いているものの、ステーキには調理の工夫が必要です。

黒毛和牛や交雑牛のモモ肉はサシが柔らかさのポイント

一方で、黒毛和牛や交雑牛のモモステーキは、部位によっては霜降り（サシ）が適度に入っており、柔らかさが期待できます。
特に黒毛和牛は、肉質が細かく脂の融点が低いことから、モモ肉であっても他の牛種より柔らかく、ジューシーな仕上がりになります。

交雑牛（F1）は黒毛和牛と乳用種を掛け合わせた牛で、黒毛和牛ほどではないものの適度な霜降りと赤身のバランスが良いのが特徴です。そのため、脂肪が少ない赤身肉を求めつつ、柔らかさも重視したい場合には交雑牛がおすすめです。

購入時の選び方

モモ肉でも以下のポイントを確認することで、柔らかいステーキを選びやすくなります。

霜降り具合をチェック
表面や断面に脂が均一に入っているものを選ぶと、焼いたときにジューシーに仕上がります。
産地やブランド牛を選ぶ
例えば、宮崎牛や松阪牛などのブランド牛は、モモ肉でも柔らかい傾向があります。

黒毛和牛や交雑牛のモモステーキは、かたさを気にせず楽しめる一品です。購入時に肉の特徴を確認し、自分好みの柔らかさを選んでみてください。

まとめ

モモステーキはヘルシーでしっかりとした味わいが特徴の部位ですが、調理次第で硬さを感じやすくなることがあります。そのため、硬さの原因を理解し、適切な調理法を取り入れることが重要です。下ごしらえを丁寧に行い、火加減や調味料の選択に注意することで、モモステーキを柔らかくジューシーに仕上げることが可能です。

また、黒毛和牛や交雑牛のモモステーキは、サシの入り具合や肉質の特徴から柔らかい仕上がりが期待でき、硬さが気になる方に特におすすめです。購入時には霜降り具合や産地に注目し、自分好みの肉を選ぶことで、より満足度の高い食事体験が得られるでしょう。